抗不安薬 1

抗不安薬とは?抗不安薬は、かつて「精神安定剤」あるいは「マイナートランキライザー」と呼ばれていました。「精神安定剤」と聞いただけで、「止められなくなる」「依存症になる」あるいは「中毒になる」とイメージが先行してしまい、服用を拒否する患者さ…

抗うつ薬の作用 6

抗うつ薬は、効果が現れるまでに2週間〜1ヶ月を要すると言われています。 我慢できない副作用がない限りは、地道に服用して効果の出方を見極めることが大切です。副作用によって日常生活に支障が出るなどした時は、同じような効果をもつ代わりの薬を処方して…

抗うつ薬の作用 5

たとえばAという薬が全ての患者さんに有効なわけではなく、 かえってBという薬の方が有効な場合があるということです。 最近では、抗うつ剤の中でもSSRIやSNRIが第一選択薬として使用されることが多いですが、 SSRIやSNRIの中でもその種類によって、 効果や…

抗うつ薬の作用④

抗うつ薬は急性期の治療から、 再燃(症状がまだ残っている状態からぶり返すことです)防止のための持続療法、 再発(寛解してからうつ病が再度起きることです)防止のための維持療法で長期に用いられます。なお、6〜7割の患者さんでは効果が得られますが、…

抗うつ薬の作用 3

副作用として吐き気や眠気といったものが一時的に出る場合もありますが、うつ病に関係するセロトニントランスポーター(シナプス間隙に遊離されたセロトニンの一部を、神経終末に再び取り込む機能をもつ)に選択的に作用するため、三環系抗うつ薬で起きる副…

抗うつ薬の作用 2

種類の一つである三環系抗うつ薬は、うつ病とは関係のない受容体にも作用してしまうため、口渇や便秘、排尿困難、眠気などといった副作用を起こすことがあります。三環系抗うつ薬などが、複数の脳内神経伝達に影響するのに対して、SSRIは主にセロトニン系の…

抗うつ薬の作用 1

うつ病は、セロトニンやノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物質の減少や、それにより受容体数が増加して起きる疾患と言われています。うつ病の患者さんの場合、健康な人と比較すると神経伝達物質の量が不足しており、その受け皿である受容体の数や機能…

うつ病のお薬 効用などのまとめ 8

5 SNRI系 ミルナシプラン分類・・・SNRI 商品名・・・トレドミン 特徴・・・最も新しいタイプの抗うつ薬で、従来のものより抗うつ作用が強く、 副作用も少ない。

うつ病のおくすり 効用などのまとめ 74 その他 1)トラゾドン 分類・・・その他 商品名・・・アンデプレ デジレル レスリン 特徴・・・不安軽減作用がある。「軽いうつ」に効果がある。 2)スルピリド 分類・・・その他 商品名・・・スルピリド アビリット …

うつ病のお薬 効用などのまとめ 6

3)セチプチリン 分類・・・四環系抗うつ薬 商品名・・・テシプール ビソプール 特徴・・「仮面うつ」及び長期化に効果的である。3 SSRI 4)パロキセチン フルボキサミンなど 分類・・・SSRI 商品名・・・パキシル デプロメール ルボックス 特徴・・・不安を…

うつ病のお薬 効用などのまとめ 5

2 四環系抗うつ薬 1)マプロチリン 分類・・・四環系抗うつ薬 商品名・・・クロンモリン ノイオミール マプロミール ルジオミール 特徴・・・催眠効果がある。「軽いうつ」に効果的である。 2)マプロチリン 分類・・・四環系抗うつ薬 商品名・・・テトラミド…

うつ病のお薬 効用などのまとめ 4

7)アモキサピン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:アモキサン 特徴:即効性があるとされる。やる気も出るなど意欲面での改善が期待できる。 8)ドスレピン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:プロチアデン 特徴:比較的 軽い症状のうつ状態に効果が期待できる

うつ病のお薬 効用などのまとめ 3

5)ノルトリプチリン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:ノリトレン 特徴:やる気も出るなど意欲面での改善が期待できる 6)ロフェプラミン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:アンプリット 特徴:気分を高揚させる効果があり、副作用が少ないとされる

うつ病のお薬 効用などのまとめ2

3)トリミプラミン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:スルモンチール 特徴:不安軽減作用をもっている 4)アミトリプチリン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:アミプリン、トリプタノール、ノーマルン 特徴:不安軽減作用及び催眠作用をもつ

うつ病のお薬 効用などのまとめ①

1 第一世代の抗うつ薬1)イミプラミン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:イミドール トフラニール 特徴:一般的に用いられている。 気分を高揚させる効果がある。2)クロミプラミン 分類:三環系抗うつ薬 商品名:アナフラニール 特徴:即効性。気分を高揚させ…

SSRI系のお薬?

?パキシル 主成分・・・パロキセチン塩酸塩水和物 量/形状・・・5mg 10mg 20mg 錠剤 作用・・・この薬はとくにセロトニンの受容体(脳神経細胞への受け入れ口)を特異 的、選択的に遮断することによってセロトニンの取り込みを阻害して、 うつの症状やパニック…

SSRI系のお薬③

③パキシル 主成分・・・パロキセチン塩酸塩水和物 量/形状・・・5mg 10mg 20mg 錠剤 作用・・・この薬はとくにセロトニンの受容体(脳神経細胞への受け入れ口)を特異 的、選択的に遮断することによってセロトニンの取り込みを阻害して、 うつの症状やパニック…

SSRI系のお薬②

②ルボックス 主成分・・・マレイン酸フルボキサミン錠 量/形状・・・25mg 50mg 75mg(いずれも錠剤) 作用・・・セロトニンの受容体(脳神経細胞への受け入れ口)を特異的,選択的に遮断 することによってセロトニンの取り込みを阻害して,うつの症状や強迫性 障害…

SSRI系のお薬①

SSRI系と呼ばれるお薬についてです①デプロメール 主成分・・・フルボキサミンマレイン酸塩 量/形状・・・25mg 50mg 75mg(いずれも錠剤) 作用・・・脳内のセロトニン取り込みを阻害することにより、ゆううつな気分や落 ち込んでいる気分を和らげます。通常、う…

お薬の作用-四環系抗うつ剤−⑤-

⑦ビソプール 主成分・・・マレイン酸セチプチリン錠量・・・1mg(錠剤)作用・・・脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンの量を増やし、神経の働きを よくします。この作用により意欲が高まる。仮面うつ病や、うつの症状の 長期化に対して使用されることが多いで…

お薬の作用-四環系抗うつ剤-④

四環系抗うつ剤の続きです⑥テシプール主成分・・・セチプチリン マレイン酸塩量・・・1mg(錠剤)働き・・・気分の落ち込みを和らげ、集中力を高め、意欲を高めます。自律神経を安 定させ、これらの作用によって理由のないゆううつ感におそわれたり、 気分が沈んだり…

お薬の作用-四環系抗うつ剤−③

四環系抗うつ剤の続きです⑤テトラミド 主成分・・・ ミアンセリン塩酸塩 量・・・10mg 30mg(錠剤) 働き・・・脳に直接働いて感情の調節と高揚作用をあらわし,さらに自律神経を安定 させる作用があります。これらの作用によって抑うつ状態を改善し,精 神活動を活発…

お薬の作用-四環系抗うつ剤−②

四環系抗うつ剤の続きです③マプロミール 主成分・・・マプロチリン塩酸塩 量・・・10mg(錠剤) 働き・・・集中力の低下を防ぐ、憂鬱な気分を和らげる。意欲を高める。 副作用・・・口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘、眠気、けん怠感、めまい、ふら つき、立ちくらみ…

お薬の作用-四環系抗うつ剤①

四環系抗うつ剤の詳細です①クロンモリン 主成分・・・ マプロチリン塩酸塩 量・・・10mg 25 mg 50mg(いずれも錠剤) 働き・・・憂鬱な気分を和らげ、意欲を高めるとされている。効果は早く現れやす い。 副作用・・・口の渇き、眠気、めまい、立ちくらみ、便秘。…

お薬の作用-三環系抗うつ剤−⑤

三環系抗うつ剤の続きです⑩アンプリット 主成分・・・ ロフェプラミン塩酸塩 量・・・10mg 25mg(いずれも錠剤) 働き・・・気分がはれない、落ち込み、憂鬱感の改善。不安感や緊張感をほぐす。 パニック障害や過食症に処方されることもある。 副作用・・・口の渇き…

お薬の作用-三環系抗うつ剤−④

三環系抗うつ剤の続きです ⑧プロチアデン 主成分・・・ドスレピン塩酸塩 量・・・25mg(錠剤) 働き・・・気分がはれない、落ち込み、憂鬱感の改善。不安感や緊張感をほぐす。 パニック障害や過食症に処方されることもある。 副作用・・・口の渇き、吐き気、食欲不振、…

お薬の作用-三環系抗うつ剤-③

三環系抗うつ剤の続きです ⑥トフラニール 主成分・・・イミプラミン塩酸塩 量・・・10mg 25mg(いずれも錠剤) 働き・・・下記ノーマルン、イミドールと同様。 副作用・・・下記ノーマルン、イミドールと同様。⑦アナフラニール 主成分・・・クロミプラミン塩酸塩 量・・・1…

お薬の作用-三環系抗うつ剤-②

三環系抗うつ剤の続きです④ノーマルン 主成分・・・アミトリプチリン塩酸塩 量・・・10mg 25mg(いずれも錠剤) 働き・・・落ち込みを改善し、気分の高揚、不安感や緊張をほぐす。膀胱の運動 を抑制するため遺尿症(おもらし)や夜尿症(おねしょ)をかいぜんす …

お薬の作用-三環系抗うつ剤-①

抗うつ剤のグループ分けについて書きましたが、ここからは、それぞれのグループごとに、お薬の作用についてお話していきます。<三環系抗うつ剤> ①アモキサン 主成分・・・アモキサピン 量・・・10.25.50mg(カプセル) 1g(粉状) 働き・・・脳に直接働いて感情…

うつ病の薬について②

前回に引き続いて、抗うつ剤の種類についてです○SSRI デプロメール、ルボックス、パキシル など○SNRI トレドミン など三環系、四環系、SSRI,SNRIのグループ分けの定義は、その作用にあります。 処方される抗うつ剤はこの4つのうちどれかのグループ…