2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

抗うつ薬の作用 6

抗うつ薬は、効果が現れるまでに2週間〜1ヶ月を要すると言われています。 我慢できない副作用がない限りは、地道に服用して効果の出方を見極めることが大切です。副作用によって日常生活に支障が出るなどした時は、同じような効果をもつ代わりの薬を処方して…

抗うつ薬の作用 5

たとえばAという薬が全ての患者さんに有効なわけではなく、 かえってBという薬の方が有効な場合があるということです。 最近では、抗うつ剤の中でもSSRIやSNRIが第一選択薬として使用されることが多いですが、 SSRIやSNRIの中でもその種類によって、 効果や…

抗うつ薬の作用④

抗うつ薬は急性期の治療から、 再燃(症状がまだ残っている状態からぶり返すことです)防止のための持続療法、 再発(寛解してからうつ病が再度起きることです)防止のための維持療法で長期に用いられます。なお、6〜7割の患者さんでは効果が得られますが、…

抗うつ薬の作用 3

副作用として吐き気や眠気といったものが一時的に出る場合もありますが、うつ病に関係するセロトニントランスポーター(シナプス間隙に遊離されたセロトニンの一部を、神経終末に再び取り込む機能をもつ)に選択的に作用するため、三環系抗うつ薬で起きる副…

抗うつ薬の作用 2

種類の一つである三環系抗うつ薬は、うつ病とは関係のない受容体にも作用してしまうため、口渇や便秘、排尿困難、眠気などといった副作用を起こすことがあります。三環系抗うつ薬などが、複数の脳内神経伝達に影響するのに対して、SSRIは主にセロトニン系の…

抗うつ薬の作用 1

うつ病は、セロトニンやノルアドレナリンといった脳内の神経伝達物質の減少や、それにより受容体数が増加して起きる疾患と言われています。うつ病の患者さんの場合、健康な人と比較すると神経伝達物質の量が不足しており、その受け皿である受容体の数や機能…

うつ病のお薬 効用などのまとめ 8

5 SNRI系 ミルナシプラン分類・・・SNRI 商品名・・・トレドミン 特徴・・・最も新しいタイプの抗うつ薬で、従来のものより抗うつ作用が強く、 副作用も少ない。