お薬の作用-三環系抗うつ剤-②
三環系抗うつ剤の続きです
④ノーマルン
主成分・・・アミトリプチリン塩酸塩
量・・・10mg 25mg(いずれも錠剤)
働き・・・落ち込みを改善し、気分の高揚、不安感や緊張をほぐす。膀胱の運動
を抑制するため遺尿症(おもらし)や夜尿症(おねしょ)をかいぜんす
る。(精神的な原因があるものに特によいとされている)
脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンの量を増や
し、神経の働きをよくしてくれる。
飲用時に注意が必要な症状・・・緑内障、心筋梗塞の回復初期、尿閉のあ
る人。尿の出にくい人(前立腺肥大症)、心臓病、てんかん、低血圧、
腸に閉塞や通過障害のある人、ひどい便秘、躁うつ病、統合失調症の素
因、衝動性が高い精神症状をともなう人、高齢、24歳以下、自殺願望の
ある場合。
⑤イミドール
主成分・・・イミプラミン塩酸塩
量・・・10mg 25mg(いずれも糖衣錠)
働き・・・集中力を高め、寝つきの悪さや不安感や緊張感をほぐす。
ノーマルンと同様に膀胱の働きを抑制する働きがある。
飲用時に注意が必要な症状はノーマルンと同様。副作用が多いのも特徴
の一つ。眠気、めまい、口の渇きが出る場合がある。