2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

抗不安薬 6

抗不安薬の作用機序には、ガンマアミノ酪酸(GABA:ギャバ)が関わっています。 (ちょっと前にチョコレートにこれを含めて販売されたものが注目されましたので、ご存じの方も多いのでは?ストレスに対する効果が期待できるといううたい文句でしたね)GABAは…

抗不安薬 5

基本的な作用ここでは、ベンゾジアゼピン系(チエノジアゼピン系を含む) の抗不安薬の作用について解説します。抗不安薬は、脳内におけるヒトの情動と密接な関係を持つ大脳辺縁系と、 視床下部という部位に対して「抑制的」に作用することで、不安や緊張を…

抗不安薬 4

この中で、最もよく使用されるのが ベンゾジアゼピン系とチエノジアゼピン系に分類される抗不安薬です。この2つは、構造が少し異なるだけで作用はほぼ同様のため、 同じ種類のものと考えてよいでしょう。同じ種類であっても、短時間(3時間くらい)効果を示…

抗不安薬 3

日本で使用可能な抗不安薬(2010年11月現在) ベンゾジアゼピン系抗不安薬 ・短時間型・・・クロチアゼパム エチゾラム(=チエノジアゼピン系抗不安薬) フルタゾラム ・中時間型・・・ロラゼパム アルプラゾラム ブロマゼパム ・長時間型・・・ジアゼパム …

抗不安薬 2

抗不安薬はその化学構造の種類で以下に分類されます。 * ベンゾジアゼピン系 * チエノジアゼピン系 * ジフェニルメタン系 * その他(セロトニン作動性)

抗不安薬 1

抗不安薬とは?抗不安薬は、かつて「精神安定剤」あるいは「マイナートランキライザー」と呼ばれていました。「精神安定剤」と聞いただけで、「止められなくなる」「依存症になる」あるいは「中毒になる」とイメージが先行してしまい、服用を拒否する患者さ…