お薬の作用-三環系抗うつ剤-①
抗うつ剤のグループ分けについて書きましたが、ここからは、それぞれのグループごとに、お薬の作用についてお話していきます。
<三環系抗うつ剤>
①アモキサン
主成分・・・アモキサピン
量・・・10.25.50mg(カプセル) 1g(粉状)
働き・・・脳に直接働いて感情の調節と高揚作用をあらわし、さらに自律神経
を安定させる作用ももつ。パニック障害や過食症の治療にも使用される。
効果が出るまでに時間がかかるが、大きな抗うつ作用が期待できる。その
反動で、自己判断で服用を中止するとひどい副作用が出る場合がある。
副作用・・・ 倦怠感、脱力感、集中力低下、眠気、頭痛、めまい、立ちくら
み、便秘、肝機能障害
②アミプリン
主分成・・・アミトリプチリン塩酸塩
量・・・10mg(錠剤)
働き・・・アモキサンに同じ。夜尿症の治療にも使用される。
使用不可・・・緑内障、心筋梗塞の回復初期 尿閉(前立腺疾患等)のある者
副作用・・・口渇・便秘・めまい・眠気・排尿障害
③トリプタノール
主成分・・・アミトリプチリン塩酸塩
量・・・10㎎(錠剤)、25㎎(錠剤)
働き・・・アモキサンに同じ
副作用・・・アモキサンに同じ
続きます