2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

抗うつ薬の作用 13

● うつ病は再発しやすい病気なので、 症状がよくなってもその状態を維持するためにしばらくの間、 くすりの服用を続けることが大切なためです。● 医師の指示がないのに勝手にくすりの服用をやめることは、 うつ病の再発や慢性化の一番の原因になるためです。

抗うつ薬の作用 12

●症状がよくなって患者さんが治ったと思っていても、それはくすりによって症状が抑えられており、 本当によくなったわけではない場合があるためです。 そのため、医師の指示のある間はくすりの服用を続けてください。 しかし、だんだんと症状がよくなればく…

抗うつ薬の作用 11

?抗うつ薬は症状がよくなってもしばらくは服用を続ける「頭では分かっているけれど、早くくすりをやめたい」、 これは患者さんの本音だと思います。しかし、抗うつ薬は、医師の指示がある間は服用を続けなければなりません。 その理由には次のことがあります…

抗うつ薬の作用 10

?抗うつ薬は少量から始めて少しずつ増やしていく抗うつ薬の服用は基本的に少量から始めて少しずつのむ量を増やしていきます。これは、それぞれの患者さんに必要な量を調整したり、 少量から始めることにより副作用を避けるためです。くすりの量が増えると「…

抗うつ薬の作用 9

効果が現れ、症状が改善されてくるまでに約2〜4週間ほどかかることがあります。 そのため、くすりをのみ始めてすぐに効果が現れないからといってあせったり心配する必要はありません。また、勝手にくすりの服用をやめてしまうのもいけません

抗うつ薬の作用 8

抗うつ薬の特徴 それぞれの抗うつ薬の特徴を説明する前に、 まず抗うつ薬の全般的な特徴を理解しましょう。抗うつ薬には以下のような3つの特徴があります。 ?抗うつ薬の効果は、すぐには現れない抗うつ薬は即効性のあるくすりではないため、 病院で処方され…

抗うつ薬の作用 7

抗うつ薬によるうつ病の治療の特徴 うつ病の治療に使用される抗うつ薬にはさまざまな種類があり、 それぞれに特徴が異なります。おおまかなくすりの特徴を知っておくことは治療を進めるうえで大切なことです。

抗うつ剤について 6

抗うつ薬はこのセロトニンやノルアドレナリンが再び取り込まれる入り口に蓋をして、 細胞への再取り込みを防ぎます。これによって、うつ病の人で減少している細胞間隙のセロトニンやノルアドレナリンの量が 増加するため、意欲や活力などの情報伝達が繰り返…

抗うつ剤について 5.

抗うつ薬が神経伝達物質のバランスの乱れを修正 神経細胞からほかの神経細胞に情報を伝達するために放出された セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質は、受け手の細胞に情報を伝達したあと、 その一部は元の細胞に再び取り込まれます。

抗うつ剤について 4

しかし、うつ病の人では、この神経伝達物質のうち セロトニンやノルアドレナリンという物質が減少してしまい、情報がスムーズに伝わらなくなります。 セロトニンやノルアドレナリンは意欲や活力を伝える働きをしているため、 この情報の伝達がスムーズにでき…

抗うつ剤について 3

うつ病の原因は脳内神経伝達物質のバランスの乱れ 人間の脳は約1000億個の神経細胞からできています。そして、脳内での情報(命令や指令)は“神経伝達物質”という物質の仲介によって、 細胞から細胞にスムーズに伝えられるシステムになっています。バケツリ…

抗うつ剤について 2

抗うつ薬がうつ病の治療に必要な理由 抗うつ薬がうつ病の治療に使用される理由は、 うつ病で生じる脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正するためです。 抗うつ薬を服用することで、気分の落ち込みなどが改善されても、 それはくすりによって性格が変わっ…

抗うつ剤について

うつ病の治療に使用されるくすりを“抗うつ薬”といい、これが治療の中心になります。そのため、この抗うつ薬について正しく理解することは大切なことです。現在うつ状態に悩んでいる人や、くすりの服用に抵抗を感じている人が安心して治療に取り組めるように…

薬を服用する際に注意すべきこと

抗うつ薬に限らず、どのような薬でも体にとっては異物です。したがって、有効性(効果)だけではなく、安全性(副作用)にも十分気をつける必要があります。薬から得られる利益(ベネフィット)と不利益(リスク)のバランスが重要であり、医師はより安全に…