そのほかの薬剤 2

また、漢方薬が処方される場合もあり、患者さんによっては効果を示す場合もあるようです。

どのような薬についてもいえることですが、
服用する際には、目的や効果・安全性についてよく理解し納得した上で使用することが重要です。

少しでも疑問な点があったら、主治医の先生や薬剤師に相談することが賢明です。

そのほかの薬剤 1

抗うつ薬による治療でもなかなか効果が得られない場合、その他の薬を併用した「強化療法」を行うことがあります。

これは、あくまで抗うつ薬による治療に反応しない場合に限られます。
強化療法には、気分安定薬と呼ばれる炭酸リチウムやバルプロ酸などの「気分安定薬」に分類される薬が使用されます。

その他、抗精神病薬抗うつ薬に併用されることがあります。

睡眠薬 7

治療上の役割

うつ病の治療においては、睡眠薬は不眠を軽減させるための対症的な薬として捉えましょう。

不眠の背景にうつ病があるため、それを治療しなければ根本的に不眠も改善しません。
従って、十分な休息と抗うつ薬による治療が原則ですが
抗不安薬と同様に睡眠薬うつ病の一部の症状を緩和する補助的な薬と理解すべきでしょう。

睡眠薬 6

基本的な作用

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、同様の構造をもった抗不安薬と同じ作用がありますが、
抗不安作用はそれほどでもなく、睡眠を起こす作用の方が強いため、睡眠薬として用いられています。

化学構造の異なる非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、
ベンゾジアゼピン系に比べて、薬に対する依存性が起きにくいといった特徴があります。

睡眠薬 5

 長時間型   クアゼパム フルラゼパム ハロキサゾラム

 超長時間型 プラゼパム ロフラゼプ酸 フルトプラゼパム


ベンゾジアゼピン睡眠薬
 
 超短時間型 ゾピクロン ゾルピデム


メラトニン受容体作動薬
 
 超短時間型 ラメルテオン

睡眠薬 4

日本で使用可能な主な睡眠薬

ベンゾジアゼピン睡眠薬


超短時間型 トリアゾラム

短時間型    ブロチゾラム ロルメタゼパム リルマザホン

中間型     フルニトラゼパム ニトラゼパム エスタゾラム ニメタゼパム

睡眠薬 3

睡眠薬の種類

抗不安薬とほぼ同様ですが、
ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系(ベンゾジアゼピンの化学構造ではないもの)があります。

通常、それぞれの薬の作用時間によって、
超短時間作用型(6時間以内)、短時間作用型(6〜12時間以内)、中間作用型(12〜24時間前後)、長時間作用型(数日)に分けられます。

多くの場合、超短時間あるいは短時間作用型が使用されますが、不眠が特に顕著な場合は中間作用型などを使用する場合もあります。